ーこの世界に戦勝国など存在しない。ー 新冷戦次元。それは、もしかしたら存在したかもしれない新しい冷戦の世界である。 ー前史ー 1939年。ドイツ国総統アドルフ・ヒットラーは隣国ポーランドに侵攻した。ポーランドと安全保障条約を結んでいた英仏は即座に参戦。第二次世界大戦が始まった。 そして、史実通りに事が進み、遂にまやかし戦争が破られる時が来た。 ドイツ国防軍はマンシュタインプランを発動。 ベネルクス三国を経由しフランス本国へ侵攻を開始。が、フランスは一枚上手だった。WW1の時のようにタクシーを使い、急いで国境に軍を配置したのだ。 こうして、戦線はパリ30km以北で停滞。 そして、メフォ手形の借金拡大、第一次世界大戦のような泥沼化を避けるため、そして英国総選挙で辛うじてチェンバレンが勝利したため、チェンバレン、ヒットラーは早期講話を模索し、オランダ、ポーランドの支配と引き換えに英仏は仮初の平和を手にした。 そしてそれから二十年。時代は1962年となっていた。 この内戦と謀略が起き合う世界をどうするかは君の自由だ。平和の延長を選択するか、絶滅戦争を選択するか、、、君次第である。
ー主要国説明ー ・ドイツ国 ドイツ国は1918年の大戦に負け、屈辱の講話を余儀なくされた。が、1933年のヒトラー首相就任以来、ドイツは強くなっていった。1939年の戦争にも一応の決着を付けた。今では世界第二位の国力を持つ大国である。 しかし、総統の体調は悪化し、国防軍参謀はクーデターを試みているようだ、、、 ・大英帝国 大英帝国は1918年の大戦に勝利した。 が、我々はチェンバレン時代に愚かな選択をしてしまった。チェンバレンは宥和政策を重視し、欧州を占拠するナチ共と講和を結び、仮初の平和と引き換えに、ナチ共の征服を許してしまったのだ。 ドイツ国の情勢が不安定な今こそ、欧州を解放するべきでは無いのだろうか、、、 ・フランス共和国 フランスは1918年の大戦に勝利した。 が、今の惨状はどうだろうか。 ナチ共とは屈辱の講和を結び、覇権を許してしまった。 植民地では独立派という愚かな連中が蜂起し、アフリカの独立を狙っている。アジアでも、アカが蜂起を起こし、我が軍は圧倒的劣勢だ。フランスはこのままで良いのだろうか、、、ヴィーブ・ラ・フランス! ・ソビエト連邦 ソビエト連邦は戦争には参戦しなかった。 我々は英仏と対立せず、平和的にポーランド、フィンランド、バルト三国を手に入れたのだ。 既に工業力は英仏を抜かし、ドイツにも迫る勢いだ。 今こそ世界革命を達成するときだ! ソビエト万歳!労働者政府万歳! ・イタリア立憲王国 1918年、イタリアは中央同盟を裏切り勝利した。 そして、1939年の戦争でも勝利、、、いや、勝利と言えるのだろうか、、、? イタリアは植民地を拡大できず、獲得できたのはダルマチア程度。あまりにも得たものが少なすぎた。 ムッソリーニは10年前の1952クーデターで倒れ、現在は軍部と保守派が国王ウンベルト二世を立て、立憲王国としてイタリアを支配している。 本当にこのままで良いのだろうか、、、? ・日本国 我々は戦争に敗北した。 独伊とはかつて三国同盟を結んでいたが、それも英仏との愚かな講話により破棄させられてしまい、我が国は単独で米国に挑まないといけなくなった。 まあ日本はもちろん負けた。米国は勿論、独伊と講話した英仏の全力の軍も相手しなければなくなり、我が国は僅か一年で敗北した。物量には敵わなかったのだ。 現在は世界第三位の工業国として復興を遂げているが、まだまだ天皇制復活の声も大きい、今こそ旭日旗を再び掲げるべきでは無いだろうか? ・アメリカ合衆国 アメリカは二度の大戦で勝利した。国土は欧州の連中とは違い無傷。工業力も世界第一位となった。 まだまだアメリカ経済は成長する。 我々が英仏に代わる覇権国なのだ。