どうも優曇です 逆さの太陽第一幕 「起」 低クオですがどうぞ読んでいってください() 後一幕目なので短いです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 〈籤絵 下句視点〉 聞いたことがある音で目を覚ます 希望であり絶望の音 “チャイム” そう “学校のチャイム”だ でも…おかしい 僕は、昨日普通に寝たはず いや…寝たはずじゃない、確かに寝た 立ちあがろうとする 立ち上がれなかった 足首、それに手首に何かが巻き付いているように動かない 当たりを見回すと僕を含めて30人ほどの人が机についている 間違いなくここは、間違いなく“学校”だった 前にかかっている時計を見る 8:35分を指していた つまり… 『時の流れに置いて行かれた“せいと”の皆様、おはようございます。』 高いような低いような、なんとも言えない声が教室に響く でも…教室はざわつかなかった いや、ざわつけなかった 手首などと同じようになんらかの能力で封じられているのだろう 『今日は202X年1.5月です』 話は続く 『今日の天気は晴れ、ところどころ首が降る日になるでしょう』 言っている意味がわからない 1.5月に首が降る…? 『今日はきっと素晴らしい日になるでしょう』 『今日は、逆さ太陽の日です』 …おそらく…意味はないはず…? それにしても…ここは一体… 『今日の1時間目は“おりえんてえしょん“があります。』 『随時放送をさせてもらいますので、聞き逃さないよう気をつけてください』 そこで放送は終わった 〈孔雀白 すみれ視点〉 身体が解放された 教室に数多の音が響く 悲鳴、怒声 そんな混沌とした空間に一つの声が飛ぶ 「静かに…!」 妙に通る声が教室を揺るがした 声の主は教壇にいた 私の前に座っていた老人だった 「主ら…こう言う時に冷静さを失ってはいかん、わかっているはずじゃ。」 「いやでm」 「そうこう言っている場合ではない、全員席に座れ」 こうして、教室は仮初の平穏を取り戻した …灰色の髪をした男の人がちょっとかわいそうだな… その時チャイムが鳴った こうして全員が席についた状態で授業が始まった 教室の扉が開く ナニカだ、人の形をしたナニカがそこにはいた そのナニカは教壇に立つ 「でハ…いちじカんメの“おりえんてえしょん”を…はジめまス」 体が震える 自分じゃどうしようもない存在 そう声だけで理解した 恐怖に包まれる 「死」 そんな文字が頭をよぎる 「あなタたちハ、6コのじュぎょウで“しょうきん”をかケてあらソッてもラいまス」 賞…金…? そんなのまるで… 「…はいボクしゃハ…しニまス」 デスゲームじゃないか… 「しツもんがあれバ…てをあゲてくだサイ」 「…こんなものに参加するわけないだろ…帰れないのか…!?」 さっき老人に台詞を消された灰色髪の青年が叫ぶ 「ワキさンですカ…かえレ…ますヨ」 「…なら…帰らせてもらう…!」 「わかリましタ…でハ…おかエりくださイ」 ワキさんとやらが教室に扉から出て行った どうにも…嫌な予感がする 「…でハ…せつメいをつヅけまス、そとヲみてくだサイ」 指示通り外を見る ボールのようなものが落ちていった ぐちゃりと外から音がする 「っ…ひ…あ……」 口から声が漏れる 教室中から悲鳴が上がる 落ちていったのは、首だった 快晴の空から首が降ってきた その首は、さっき教室から出ていったワキさんのものだった 『晴れところどころ首』 あれは…あの言葉は…これを指していたんだ… 「…りかイしまシたでショうカ、まけたラ…つチにかえルこと二なりまス」 ゲームが、始まってしまった 続く
出演者 籤絵 下句 孔雀白 すみれ 凜堂 優禅 ワキ・ヤーク せんせい 死亡者 ワキ・ヤーク