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影に生きる傀儡 第参話 bad time

SIsigure1231•Created January 2, 2025
影に生きる傀儡 第参話 bad time
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Instructions

第参話 bad time 「学校に御用でしょうか?」 そういって現れた不審者に言葉をかける。 気配を感じなかったのか、驚いたように武装集団が振り向く。 「次から来校するときは、アポを事前に取っていただきたく・・・」 耳の横を銃弾がかすめる。 この風圧と弾丸の形、北東のレンズのようなものの反射光、少し遠いところからスナイパーが狙っているようだ。 面倒なことになった。対人戦は得意ではあっても、人数差がわからない以上、安易に一人で行動できない。 なら・・・ 「出てこい〈オルガ〉」 俺がそう呼ぶと、自身の影から自分に似たなにかがでてくる。 『御用ですかい?』 「昼飯。」 『あ、こいつら食っていいの?』 「ん。」 俺はそう言って、現れた生き物、〈オルガ〉に命令を出す。 こいつは昔、弱肉強食の王と呼ばれた捕食者〈オルガ〉。 目の前にあるものを全て喰らいつくすまで止まらない 弱肉強食の王者。 本来なら政府に厳重管理されるほど危険だが、俺は許可なく生物を食べないという契約で今このように使い魔みたいな扱いになっている。 だが、敵なら話は別だ。 「じゃあいただきますってことでぇ!」 そういいながら大口を開けるオルガ そのまま動けずにいる武装集団を飲み込む。 その間に俺は携帯していた拳銃でスナイパーがいる方向に銃弾を打つ。 爆音とともにたくさんの場所から煙が立つ。 一応散弾式の銃で撃ったため、固まっていたであろう人間が全員逝ったのだろう。 私はもう一発打ち込み、残党を処理する。 「はっはぁ!これがbad timeってやつだぜ!」 オルガが高らかに叫ぶ。 この戦いはそれで終わりを告げた。 その後、冬馬さんに呼び出しを食らった。 私が扉を開くや否や・・・ 「おーっす!悪いけど時間ないんで早速本題はいるぜ。」 「いいですけど。何かご用事が?」 「おん。ちょっとね。」 「そうですか。で、本題は?」 「・・・とある人の護衛及び監視を頼みたい。」 「監視・・・ですか。」 監視がつく以上、なにかあるのだろう。 そして追加で護衛とくれば、社長令嬢やら国家的重要人物なのだろう。 「承知いたしました。」 「なんも言わんのな。」 「まぁ、紫風様より従えと言われております故。」 「ほへぇ。まぁいいや。じゃあ頼める?」 「ええ。」 「ほい。じゃあこれ。」 そういって資料を手渡される。 そこに書いてあったのは、一人の女性の資料だった。 一ノ瀬シノ、私と同年代で21、立場的にはとある大企業の幹部の娘らしい、能力等は記載されておらず、戦闘能力はもちあわせているようだが・・・ 「護衛の必要がどこに・・・?」 多分露優様より強いと思う。 そんな人を護衛する必要があるか? 「相手が相手だからね。相手は、『EXTRA』と呼ばれている所謂ゲリラってやつ。」 「確かに相手が悪い・・・か?」 そこまでではないとは思うのだが・・・何か裏があるのは間違いない。 「じゃ、よろしく。」 そういいながら扉に向かう彼に告げる。 「・・・冬馬さん、いつか話してもらいますよ。この話の裏を。」 「ふっ、まぁいつかね。」 そう言って彼は扉を開けるが・・・ 「あ、忘れてたけど今日からで集合時間あと三十分ぐらいだから。」 「・・・は?」 私はその言葉を聞いた瞬間走り出す。 あと三十分? それどころかその時間を切っているのだ。 間違いなくは知らないと間に合わない。 全速力で家に戻り、荷物を整え、忘れ物に気づき部屋に取りに戻る。 そして、一振りと一丁の相棒を引っ掴む。 小太刀「夜桜」とダブルバレルショットガン「刹那」という名前がついている。 まぁ私にとっては思い出の品である。 そのまま家を飛び出し待ち合わせ場所として指定されている場所へ全速力で駆け出す。 社交的に考えれば相手よりも先にたどり着いていたほうがいいことは分かっている。 だが、車で行けば時間の五分前は切ってしまう。 多少礼儀があるとしたらその時間にはついているだろう。 だから車より早い全速力で待ち合わせの場所へと向かう。 私がたどり着いたころには、約束の時間を少し過ぎていた。 だが、だれもいないのだ。 なにか・・・おかしい。 「・・・ルガ。」 私はオルガを呼び出す。 「なんでい。」 「周囲の探索と索敵。頼んだ。見つけたら呼び出せ。その間の対応は頼む。」 「了解だぜ」 そういってあいつは動き出す。 私は反対方向へ目を向ける。 本当は、場所に関しては見当がついている。 ただ単にルガに今からする行動を見せたくなかったのだ。知っている人間は少ないほうがいい。 たとえルガだとしてもだ。 私は足元にあるナイフを見つめ、思考する。 その時間はそう長くなかった。 歩みを進める私。 そう、ここに立つまで気付かなかったのだ。 すぐそこの整備されていない空き地にトーチカがあるのだ。 「・・・一仕事早速ですか。」 そういって私はそのトーチカにダブルバレルショットガンを構えながら突入する。 「まだ生きててくれよ・・・。」 私はそう言いながら一階を制圧する。 ・・・間に合ってくれと思いながらも相手を潰しにかかる。 この案件、思っているより奥が深いのかもしれない。 次回 第肆話 一ノ瀬

Project Details

Project ID1115844376
CreatedJanuary 2, 2025
Last ModifiedJanuary 27, 2025
SharedJanuary 27, 2025
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