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【小説】異界の絆 (4) (1)

YNYN0305•Created September 24, 2024
【小説】異界の絆 (4) (1)
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〈概要〉 こんにちは。@YN0305です!私はただただScratchを活動するだけの事に少し悲しみを感じました。そこで!「あっ、使い方とかに載せれる小説とかだけでもいいんじゃないかな」と思って、渾身の一作を作りました。どうぞ、ゆっくりとご堪能ください! 〈本編〉 第一章 限界の超える前に 「ねぇ、可哀想だよ。子供に謝って…!」 「もう遅いんだよ!いいか…、俺は現実には飽きたんだ。だからもう異界に行く。もう戻らないからな!」  俺は勇 敏明。現実が嫌になってきた。まだ生まれてばっかりなのに、狂ってしまいそうだ。気づいたら暴力も振るっていた。去年、成人して自分を振り返ろうとした。だが、年々と悪化していった。殺人までもする、そんな自分が嫌でたまらなかった。  あっ…そういえば逮捕されたことがあったな。でも俺はほかの囚人とは違った。脱獄を簡単にしてしまうのだ。でも、もう精神が限界を超える。  俺が一日だけ子供の世話をしていたら、また…死んでしまった。もうこれ以上、生き物に手を出さないように、別のところに行きたかった。 「戻ってきてッ!」  姉が追ってくる。ついてくるなよ…。こんな俺なんか捨てて、安心できる生活を送れよ!  25分くらいたっただろうか、姉はあきらめてくれただろうか。誰にも見つからないところで、パソコンを開き、サイトを開く。  ようやく、姉を振り切った。早く、逃げよう。 「うーん、『あなたが行きたい異世界』か…。やっぱりこことは違う世界がいいな!」  俺は他のサイトよりも成功率が高い、異世界のサイトを開いてキーボードを打ち続けた。  最後に自由設定だ。もちろん、自分が生き物を殺さないようにしたい。そんな自分の設定をした。  準備は整った。あとは覚悟だけだ。数秒待ってから、送信を押した。 ____けど、俺の想像した世界とは、違っていた。 第二章 絆が深められる国  俺が目覚めた時には、何となく九州っぽいところにいた。そして、俺の上には誰かがいた。 「はぁ…。起きろ!」   ハッ!…びっくりしたぁ。 「うぅぅん、ん?誰…」  少し頭が混乱していたのだろうか。俺は急に聞いてしまった。個人情報なのに…。けれど、そんな『しまった』の感情にこんな言葉が突き刺さった。 「はぁ⁉もう助けてやんないから。せっかく助けてやったのに………ごめん。ここどこかわかんないもんね。話してあげる」  聞くと、ここは「縁」と呼ばれるところだと言う。人との絆を深められる場所で有名らしい。 「ちなみにここは縁の首都『永栄』ずっと続く場所っていう意味らしいよ。そして私は君を見つけた救世主様!『歩夢 陽』様に名前を言うつもりは一ミリもないからねッ!」  何とも不思議な人だ。名前も話しているのにホントに一ミリも気づかない。 「あ、あの…陽。だよね?」  勇気を出して聞いてみた。すると… 「はぁ…。何でわかるのぉ~~⁉」  本当にお馬鹿だな…、でも分かった。この人は信頼のできる人だろうと。  気づいたら俺の性格も変わっていた。少しは現実の事も残っているが口調も柔らかくなった。 (やっぱり異世界に来て良かったんだ…!) と今思えば正解だと思う。  そして彼女は陽という人で、世界中を旅しているという。お世話になったから『ありがとう』と言ってサヨナラするつもりだったが、陽が「ついていきたい」と言って今もいる。…女のセクハラかよ。 「ねぇ…。陽は何で今ここにいる?」  気になっていたことを聞いた。 「そりゃ君が現実に何か忘れ物をしていたからそれを一緒に探してあげようと思ったからだよ」 「でも俺はこの世界が満足だし…」  俺は忘れ物を取りに行くタイプだが、この世界に満足しすぎている。だから、行くのが面倒くさい。それにもし現実に戻ったとしてもまたこの世界に戻ってこれる可能性もないかもしれない。 「…少し考えさせてくれる?」 「わかった」 第三章 追走 「もうどこ行っちゃったの⁉子供のお墓も敏明と一緒に作ってあげたいのに…って、もう夜じゃん!ハチが来たらどうしよう…」  この時期は夏だったようだ。俺がいた場所は秋だったけど。  翌日、母は父と一緒に俺を探していた。延々と続く森を右往左往。そして、10時間後、俺のパソコンを見つけた。 「開きっぱ…、充電切れ。お父ちゃん充電器取ってきてくれない?」 「分かった。急ぎ取りに行くね!」  父は駆け足で充電器を取りに行った。俺の家の充電器は不思議だった。どこでも充電ができるのだ。家から約2km。2時間ぐらいかかるかもしれないが、必死だったようだ。母も待ってくれた。 「痛っ、スズメバチだ!」  けれど、もう遅かった。母はその場で倒れてしまった。  父が着いたのは2時間34分後だった。すぐに父は救急車に連絡した。 「ごめん。お父ちゃん、パソコンに充電器を刺して、そしたらサイトに異世界に行けるサイトがあるから、そ れ を開い て…」 「母ちゃん…。わかった、敏明の姉さんにも話しとくね」  母はストレスが多かった。あんな最初走るのも、俺を連れ戻すために必死だと今はわかる。  父は母が死んで悲しかったけれど、涙をこらえて俺の姉ちゃんに母の事とパソコンの事を話した。 「そうなんだ…父。私敏明を探すよ。だから私も異界に行ってみる。戻り方は分からないけれど…。絶対に連れ戻す。」 「わかった。じゃ、充電始めるよ」  1時間後、パソコンが100%になった。全く、人のものに勝手に触っていけないのに… 「行ってくるね」  姉ちゃんは異世界に言った。偶然ながら、俺のいるところについたのだ。 第四章 忘れ物 「ちなみに、忘れ物って何?」 「私が答えたら、君はどうするんだ。答えてくれるのか?」  俺はこの世界をすぐに好きになった。だから、よほど重要なものでないと聞きたくなかったのだ。 「そうだよ、重要な忘れ物だった考えとくけど…」  ホントにそう。うん。感情とか記憶とか、または別のものか否か…。 「わかった。君の忘れ物は…『優しさ』『発言』『絆』この三つだよ」  わ、忘れ物ってそういうやつなんだ…。 「でも発言はしてるよ。優しさはもうこの世界でゲットしてるけど…」 「心では発言しようと思っていない。体が動くのは体の中にいる『魔』だ。君、何て言うんだい」 「何回も言わせないでよ!俺は、違う世界から来た…」 「違う!名前だよ。」  あ、なんだ…。勘違いした。 「…勇 敏明」  そう俺は言うと、急に大きな声で言った。 「それだ!勇の家族はずっと体の『心』『肩』『頭』の四つに魔の魂がつきやすかった。でもそれがやっと少なくなってきて勇もそんな予定だった。だけど…勇は四つ以上に魔がついていた。」  なぜ俺が知らないところまで知っているのだろうと思って聞いてみたら、陽は人の心を読むのが得意だと言う。      ……まさかの超能力持ち⁉ 「…あーッ!こんなところにいたら私にも魔が移っちゃう!離れとこうかな…?でも明日には忘れ物を取りに行かないといけないし…」 「…へ?」  な、なんで俺じゃなくて陽が決めてるの…? 「行くんでしょ。違う?」 「いやいや…そうじゃなくて!」  急に陽がそう言いだして、行くしかなかった。よし、明日から行こう。

Description

  _____夢で想像した小説をぜひ見てください! 〈古誇 編〉 https://scratch.mit.edu/projects/1074310329/ 〈神社 編〉 https://scratch.mit.edu/projects/1082004343/

Project Details

Project ID1072015660
CreatedSeptember 24, 2024
Last ModifiedJanuary 18, 2025
SharedSeptember 25, 2024
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