第零話 動き出す歯車 赤い派手な羽に目立つ色の目そして何かを隠すように体にまとわりつかせた黒いタイツ。 彼の名は__。 かつて世界を動かすほどの大厄災を起こした張本人だ。 いまではその勢力も著しく落ちている。 だが彼はまだ諦めていないようだ。 ツタが貼った間違いなく誰も住んでいなさそうな家の庭。 彼の目には楽しそうに笑う親子三人と、静かに佇む召使が写っていた。 だが、彼の狙いは二人。 親子のうち子どもと、召使だ。 「あのふたりさえ手に入ればきっと___」 そうつぶやいて、彼は動き出す。 これからのシナリオは、誰にも知られてはいけないのだ。 今宵、すべての歯車が動き出す。 第零話 終
この話が出て、夏休みが終わらないぐらいの時期にコラシを出す予定です。お楽しみに。 《借りたもの》 アンダーテールBGM オープニング https://scratch.mit.edu/projects/243870399