独ソ共倒れな世界線 初めドイツ率いる枢軸国は戦争を優位に進めていた。ポーランドは史実通りすぐに落とし、ヴェーザー演習作戦前にR4計画の発生したため艦隊の損害を少なくしつつノルウェー海軍の潜水艦や巡洋艦を温存し英海軍に少なからぬ打撃を与えた。しかし、西方電撃戦はメヘレン事件から黄作戦を完全に読み切ったベルギーが史実とは違いベネルクス諸国・フランスへ情報共有するという事態に。思わぬ反抗によりドイツは相当な損害を被ることとなった。しかしチャーチル率いる俺TUEEEE系なイギリスはベルギーの軍事計画もフランスの軍事計画もつゆ知らず、ダンケルクの戦い時に英軍を逃すことに失敗した。これにより双方とてつもない量の損害を負う戦争の火蓋が本格的に切って落とされる。これらの失敗により内政が少しごたついた枢軸国は内政の見直しを行う。イタリアはエチオピアによる迫害に遭ってきたソマリ人やエリトリア人と協力するとともにカロル1世やゾグー1世に実質的なバルカンでの自治を任せた。しかし、それらの行動の成功からイタリアは帝国主義に疑念を抱き、ドイツと距離を取るようになる。ドイツは戦闘部隊の多くを喪失したことからしばらくの温存を決定、北アフリカ戦線や中東戦線ではヴィシーフランスやイタリアに指揮権を委ねることとなる。仏伊植民地の原住民との協力で現地での指示が円滑になったことにより北アフリカ戦線は独立勢力のゲリラ戦も用いる熾烈な戦場となり、また中東諸国での反英戦争も働きかけ結果としては枢軸の勝利に終わった。そんな中英本土が落ち、それを奪還するためにカナダ軍が連合軍最後の上陸作戦を英本土に敢行する。その時太平洋戦争でも動きがあった。ビルマにおいて駐留英軍は豪州を拠点に熾烈な戦闘を繰り広げていた。そんな状況を打開するために日本軍はダ号作戦を発動、ダッカに多数の内火艇と発動艇で上陸しインパールの英軍を殲滅、さらに日本軍はアッツ島への侵攻を開始した。日本は北方での決戦を決定する。というのも日本は当時太平洋での制海権を喪失し、物資移動などもままならず、力を溜めていた雲南軍閥による成都反転で対中戦が不利に陥っていた。このことから日本軍は米軍を敵の慣れないベーリング諸島で殲滅する作戦へ切り替える。さて、そうなるとカナダ本土が危機に陥るわけで、カナダ軍は日本との戦闘に備えるため英本土から撤退、北アイルランドの解放だけをして帰って行った。この後のロッキー作戦・ポートモレスビー迂回・ダーウィン上陸作戦で英連邦は壊滅する。そして日本軍の北方進出に警戒感を持ったソ連は今まで一切の軍事的圧力もソ連にかけていないドイツを信用し切って東部に多数の軍を配置した。しかしドイツは対ソ戦争の準備を進めていた。が、ここで問題が発生する。それは同盟国が全くドイツへの全面協力に動かなかった。フィンランドはカレリアでの和解への道をすでに模索済みで乗る気でなく、ドイツに不信感を示すイタリアも数個の部隊だけを送って本格的な参戦意思を示さなかった。ドイツはとりあえず傀儡国のヴィシー政権だけでも参戦させようと考え、言うことを聞かないヴィシー政権制圧に向けてアントン作戦を開始した。ドイツはこれをすぐに鎮圧できると考えていた。しかし現実は違った。実際は、ドイツから多数の戦闘での指揮権を下請け的に与えられ、軍事ドクトリンの開発を進めていたヴィシー政権は戦闘熟練度ではドイツを上回りさらに1943年中に秘密裏に新式戦車「ARL-42」の開発を完了、量産体制に移していた。それに加え統治地域の連絡網を強化するドイツの内政が裏目に出てヴィシーフランスとパリのパルチザンらの間には完璧な連絡網が構築されていた。アントン作戦の開始とともにドイツ軍が侵攻…の前にヴィシーフランス軍はドイツに対し侵攻、パリなどではパルチザンが蜂起、さらにアイルランドが北アイルランドを代償にした密約によりオランダへ上陸しドイツの補給経路を破壊、ドイツ軍は速やかにフランス本土から駆逐され、ドイツはこれに焦りアイルランド・フランスへ停戦を申し出た。これで西方を安定と見たドイツ軍は軍備の9割を東部戦線に移動、1944年6月にバルバロッサ作戦が開始された。しかしアントン作戦によりドイツ国内は完全に反戦・反帝国主義思想へ一直線。途端、シュレスヴィヒ、スロバキア、アンハルト、ザクセン、オーストリア、ポーランド、ボヘミアなどが独立戦争を開始、ドイツは一気に窮地に陥った。なおソ連も油断しまくってた上に主力が極東にいるという大惨事になった。極東のソ連軍や各地の民族、企業その他諸々はソ連国内で内戦を始めた。そして、ドイツとソ連と独立派たちの鬼ごっこ的状況となった。もはや茶番以外の何者でもなく、旧枢軸国はドイツを見捨て勝手に講和会議を開きそれなりの内容で講和した。結果として、ドイツもソ連もイギリスも前政権の面影は微塵も残っておらず、戦争はうやむやに終わった。さて太平洋戦争では、上海軍の乱により日本軍が窮地に立たされるも、自由インド共和国が設立されていた。まさしく一進一退。ロッキー作戦に対しアメリカは陣地防御を徹底し、ロッキー山脈を見事に守ったが、サンフランシスコは日本の手中にあり、アメリカは太平洋の港を喪失した。しかし日本軍の思惑と違い沖縄での最終戦を考えた海兵隊によって沖縄はすでに落ちていた。両軍の太平洋艦隊はボロボロになっていた。どちらも本土を落とし、どちらの国内にも厭戦ムードが漂っていた。と言うことで太平洋戦争は両国の妥協という形で終わった。日本は結果的にハルノートを受け入れるが経済圏の保持と領土拡大を達成。アメリカは結果的に領土が減少するが影響圏の保持とアジア太平洋の牽引を続行した。なお南米では、ペルーやエクアドル、コロンビアがワンチャン日本勝つやんムードに流されて日本側で参戦するも日本は南米への不干渉を宣言、アメリカ側を貫いたチリにより海岸線を奪われるというキッショい状況になった。あとボリビアはチャコ戦争の後いろんな国の諜報部隊に潜入されてこうなった。 ※ヴィシーフランスは過去の戦争を忘れないために今も首都がヴィシー 上で経緯が触れられてない方々の概略 メキシコ・ソビエト社会主義共和国…察せ((( サンサルバドル朝…元エルサルバドル。 ニカラグア…サンサルバドル朝と対峙。 コスタリカ民主共和国…中南米の警察としてアメリカ主導での支援の下建国。 コロンビア共和国…旧南米枢軸の主要メンバー。 ベネズエラ・ボリバル共和国…イギリスからグアヤナエセキバを強奪するが腐っても旧連合国。 ブラジル・ポルトガル連合共和国…1943年にスペイン内戦に介入したら本土から追い出された。 パラグアイ・ソビエト社会主義共和国…せっかくとったグラン・チャコが独立する悲しさ。 スペイン国/スペイン共和国…ずっと内戦してたけどモロッコや無政府主義、ポルトガルなどの新たな敵に対して一時的に協力。 カタルーニャ防衛評議会…Hoi4好きの君たちは知っているはずだ。 コンゴ共和国…コンゴ動乱はこの世界でも。 タンザニアライヒ…フォルベックの祖国に夢を見たタンザニア人の国。 ラシジアラビア…中東での反英運動に乗じてサウード家を追放。 イエメン・ムタワッキリテ王国…仲良くしようとした南イエメンにすごく嫌われた。 北部農業者連盟…南が白豪主義に染まってブチ切れた人たち。 大シュレスヴィヒ…目的はシュレスヴィヒ系民族の統一。 シオン・アンハルト…見事強制収容所から脱出し報復戦争を開始。 リヒテンシュタイン朝オーストリア…戦後の混乱と王政復古の動きと過去の過ちを避ける人の対立を別の王家の誘致ということで収める。 大スラヴィア共和国…スロバキアで徴兵された汎スラブ主義者。 第51州…アメリカへの合流を目指す無理だろ。 ロシア士官団…元ネタはカデット。 モデナ山岳共和国…イタリア軍の残存。帰国が目標。 ツングースカ神秘域…謎の爆発神秘っぽいじゃん。 ロマノフ朝ザバイカリエ帝国…残念、ロシア帝国はすでにいるんだ。白軍の末裔。 ホーエンツォレルン朝ヤコルスカヤ…残念、ドイツ王国はもういるんだ。独帝の統治を望む上に過去への回帰を求める極右派。 国民政府…ちょっと消耗しすぎた。おい内陸の軍閥軍送ってくれよ! 臨夏政府…↑知らねえよ自分の勢力維持最優先。
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