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ワンライ小説「俺の連れに何か…?」

SAsamewaniudon•Created June 7, 2024
ワンライ小説「俺の連れに何か…?」
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Instructions

低クオになる(予知) ========================= 「…へ?買い物ですか…?」 情報が脳に伝わり高揚感が押し寄せる 口角が緩む 「…?後30分ぐらいでいくからな、なんか足りないもののメモでも取っとけよ〜」 「わ、わかりました〜!」 足りないもの… まあそんなの後でいいからおめかししないと…! 先ほどまでほんの少し空を舞っていたバグがほぼ収まった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「…そんなに着飾る必要あるか…?」 そんな声が聞こえた気がしたが気にしない せっかくの創士さんとのお出かけなんだから 未だ高揚感は収まることを知らない 一つ踊り出したいような気分だ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あっとういう間に30分が経っていた もちろんメモなんてしているわけがない そんなことをしている暇なんてなかったのだ まあなんとかなるだろう 楽しい一日になりそうだ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 一通り買い物をする 特に面白みはないが 私は楽しい 愛しい人のそばにいられるだけで その時だった 「…ちょっとここで待っててくれるか」 創士さんが確かにそういった まあそれぐらいならと引きうける 創士さんはどこかに歩いて行った バグが少し増えた気がした ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれから数分経った頃だろうか 「お姉さん1人〜?」 誰かが話しかけてくる まあスルーでいいだろう しつこい ずっと話しかけてくる 正直言って気持ち悪い 私は創士さん以外に興味はないのにね そう思いつつスルーを続ける そのまま何事もなく創士さんと合流 するはずだった バグが増えた ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 路地裏に引きこまれた 引きずられる 体に痛みが走る 嗚咽が漏れた さっきの男がどうやら私を殴ろうとしたらしい バグが塞ぐが痛みはそのまま来る 傷はないが痛みはある 「っ…んだよこれ…?」 バグに驚いているようだが気にせる状態じゃない 「…気色悪りぃな」 言葉が刺さる 痛みが走る 痛い 痛い 痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 殴られる 蹴られる 防がれる 痛みに襲われる 視界という動画に絶望の色をしたバグが現れる 動画を埋め尽くしていく まるで何かを守ろうとするかのように 体は守れるが精神は守れないものが 「…ほんっとに気持ち悪りぃな…」 そう聞こえたと思ったらまた痛みが走る いやだ いたい こわい たすけて 黒が心も体も埋め尽くしていく …創士さん 早くきて… バグを晴天の空に打ち上げた 「無駄だよ…誰も来やしねえ」 言葉という名の凶器が私を傷つける 言葉は体を傷つけない 見えていないものを傷つける 黒い路地に私の苦しむ声と男の罵倒だけが響き続ける くるしい つらい たすけて 軽く冷たい流れ一筋が決壊せんと水を食い止めるダムから堕ちた その一筋だけで済むはずがなかった ダムが決壊した 「泣くなよ…俺が悪いみてえじゃねえか」 また殴りかかってくる 痛みを待ち体を固める 次の一撃はいつまで経っても来なかった 目を開ける 目の前には宙に止まっている拳があった 「俺の連れに何か…?」 メキッっと音がした 「ヒッ…!?」 男が逃げようとするが逃げれない かちりと音がし男に二つの鉄の輪がついた 「…ごめん…杏子…遅くなりすぎた」 跳んだ 暖かい胸に顔を埋める 背中が優しく撫でられる バグが少しずつ収まって行った ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 泣いてから十数分は経った頃に泣き止んだ まだ抱きついていたかったが離れる 創士さんがひたすら謝罪してくるが別にいい 創士さんが助けてくれた時にもう許している そもそも創士さんは悪くない まあそんなことはどうでもいい 「創士さん…何か買ってくださいね〜?」 「…何が欲しい?」 「悩みますね〜!」 「…決めてなかったのな、まあいこっか」 創士さんと歩く 手も繋いでみたいがまだ恋人ではないのでいいだろう いつか絶対になってやる そして幸せになるんだ 私が養子だろうが 創士さんが私の父親だろうが いつか絶対 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 家に帰った すぐさま新しく買ってもらった裁縫セットを使う 何を作ろうかと考えていたその時 「杏子、ちょっと渡したいものがあるんだが…」 ラッピングされた箱が渡された 「…今日一応お前拾って10年だからな」 もうそんなに経っていたとは知らなかった 「…今日をこんな日にしてすまんな」 「なら…」 「今日一緒にいてくださいね?」 なぜか私の頬には一筋の水が流れていた Fin.

Description

できました

Project Details

Project ID1033731084
CreatedJune 7, 2024
Last ModifiedJune 9, 2024
SharedJune 7, 2024
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