ScratchData LogoScratchData
Back to samewaniudon's profile

小説 「チキチキ!ディールさん照れさせ大作戦☆」

SAsamewaniudon•Created May 21, 2024
小説 「チキチキ!ディールさん照れさせ大作戦☆」
13
12
95 views
View on Scratch

Instructions

低クオです ほのぼの系です、いや嘘かもしれません 恋愛系バチクソ多めですので苦手な方は去るのをお勧めします けどシリアスもあります(???) ========================= 夜が深まり始めた午後10時ごろ とある組織の一室で会議が行われていた 「なんかさ〜…面白い話ない…?」 グラスに残った氷が音を立てる 「…そう言われても…」 沈黙が流れた 「オリバーの部屋に突撃もありかもね〜」 「…それは対策されてしまったでしょう」 再び沈黙が流れる 「ねえ、暇だしゲームでもしない…?」 そう、全てはこの一言から始まった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「…つまり」 「ディールさんを照れさせればいいんですか…?」 「そう、ルールは単純だよ」 「どんな手をつかってでもディールさんを照れさせればいいんだ」 「…勝者には何が…?」 「ディールさんを一日好きにできる権利だよ」 もちろん無許可である まあのちのち催眠で言うこと聞かせるからいいだろう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ブエックシ…」 「…?ディール…珍しいな、風邪か?」 「知るかよ…まあ念の為に消しとくか…」 対価の天秤を出して体調不良を対価に眠気を減らした 「…風呂でも入ってくるかね」 外に出る 何やら喝のようなものが聞こえた気がする なぜだか嫌な予感がしたが気のせいだろうな いや、気のせいと思っておこう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、どう照れさせるか考えなきゃ やっぱ褒め散らかす…? いっそのこと… いややめておこうか どうするべきかな… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー やっぱ昔の恥ずかしい出来事を言えばいけるかな ボクだけのアドバンテージを生かしていかなきゃね 付き合いは長い方だしな〜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あの人をどう照れさせますかね… 私は特にかわいくもないですし… でも、負けたくないですね… 勝ちに行かないと、ディールさんを一日独り占めしてやります …何をしましょうかね ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …なぜだか嫌な予感が止まらん 湯船でくつろいでいる間も胸騒ぎがやべえな どうするかね… とりあえずもう少し入るか… ーーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーーー 今日が決戦だ… …さあ…行くか 褒め殺してあげようじゃないか ディールさんは私が一日好きにするんだ…! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 奴露が降りてきた 「…飯は何にする…?」 「何にしようかな〜…」 奴露が俺の座っている上にまた座ってきた 「…横空いてんだろ」 「やだよ〜ディールさんを感じていたいもん」 「…は?」 「その反応傷つくんだけど…?」 「ああ…すまん…」 「(…やっぱり…上に座った程度じゃ照れないか…)」 「…ディールさんは優しいよね」 「いや急にどうした」 「…私たちを救ってくれてさ、ほんと優しいよ」 「…俺の性格分かってんだろ」 「分かってるよ…だから言ってるの」 「…好き」 「知ってら…言ってんだろ…俺は幸せにはなれねえ」 「…俺は極悪人だからな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ディールさんが哀しそうに微笑う …何度もその言葉を聞いた でも 「…幸せになっちゃいけない人なんていないよ」 「…ハッ…それはどうだろうな」 「…幸せにしてよ」 「…俺がか?無理な話だよそんなことする権利もねえんだぞ…?俺は」 …このままじゃずっとマイナスな方面に行ってしまう 早くプラスに戻さなきゃ… 「でも、私はディールさんといて楽しいし、幸せだし…」 「…そら良かったな、ちょっとどいてくれねえか…部屋戻るわ」 ディールさんが立ちあがろうとする …これは私が負けたね ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 清汚 奴露 作戦:誉め殺し 結果 撃沈 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 急にどうしたんだ…奴露のやつ なんかいつもと違ったよな…なんかあったのか…? …俺にはあいつらを幸せにする権利はねえのにな… なぜか頬が濡れた …めんどくせえな… 涙を拭い部屋に向かった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「いや〜照れなかったよ〜」 よし…ならまだチャンスがある まだ戦法が決まっていないから… どうするべきかな… 「…そっちはどんな戦法で行くの〜?」 「…実は…まだ決まってなくて…」 「じゃあもうメイド服でも着てディールさんをご主人呼びしたらいいんじゃない?」 「いや…それはちょっと…」 「でもアタックしないとさ〜♪」 「…からかわないでくださいよ…」 「ま、頑張ってね〜」 そう言い彼女はダイニングから出て行った ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 奴露ちゃんがやられちゃったか〜 でもボクはオリバーの過去たくさん知ってるからね〜 さて、そろそろ行こうかな〜 そう考え廊下を進む ちょうどオリバーも発見できたしね ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …レイがふよふよ飛んできた どうやら俺に用があるようだ 「…ねえオリバー前のこと思い出したんだけどさ〜」 「…前…?」 「結構前にオリバーが虫相手にすっごいびっくりしてたことだよ〜何歳だっけな〜」 「…!?おいそれ他の二人には話すなよ…?」 「どうしようかな〜」 「そっちが話したらこっちも話すからな…」 「えっ何を」 「…14年前にうちの庭でちっこい虫に触れた瞬間なんか飛び上がって変な声出しながら俺の後ろに隠れた時の話」 「あっ…」 レイの顔が赤くなる どうやら相当あの時のことが恥ずかしいらしい まあ何はともあれ言われないようにしねえと… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー うぅ…やられた… これはボクも負けかな… あと菁ちゃんだけがやってないんだっけ… それで照れなかったらどうなるんだろう… まあそんなことを考える前に顔の赤みなんとかしなきゃ… どうしてそんなこと覚えてるかなぁ… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー レイ・ムーンライト 戦法:過去掘り起こし 結果 爆死 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …さっきから一体なんなんだか… 奴露は急に告白してきたし レイはなんか過去掘り起こしてきたし …ムアとメイルは元気かねぇ… 俺のことなんざ忘れてるといいが 俺と関わってもろくなことはねえし 俺と付き合おうもんなら犯罪者の身内だ 許嫁なんぞもう解消されてるだろうしな 俺が堕ちた時点で めんどくせえ もういっそのこと逝ってしまったら楽なのかね… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …これは俺も協力するしかないな ディール最近病み気味だし明るさを取り戻してほしい 「解除 場所:x56.67 y14.24 z58.28」 これであいつの部屋の隠蔽は外れたはず …あとは菁に掛け合うだけだ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「…わかりました」 一回戦いは中断 ディールさんを治すことを最優先 ナイアさんはそう言ってる 一日フリーパスを手に入れたいけど 景品がそんな様子じゃダメだね 行こう… 私は歩き出した ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 縄が垂れている ついさっき垂らしたばかりの その下には台がある 蹴ったら簡単に飛んでいくほどの こんなくだらないものは捨てよう こんなもの見てたらくだらない心が出てくる くだらない物を片付ける 何やら落ち着かない 対価の天秤を持つ これでなら楽に逝けるのだろうか …命をは対価にできる これはもう別の命で実証済みだ 寝転がる 薄暗い 天井が見える あらぬ妄想が頭を何回もよぎる …あ〜あ 意識を手放そうとしたその時だった ノックの音が聞こえる 少し遠慮気味なノックの音だ 「…す…すみません…いま…いいですか…?」 菁が訪ねてきたようだ 体を起こす ベッドから出る 扉を開ける ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ディールさんが出てきた ナイアさんの言う通りどこか様子がおかしい 何か全てを投げ出そうとしているような 一瞬 一瞬が続く 30ほどの一瞬が流れてしまった 口を開く 「ちょ…ちょっと話しませんか…?」 もう少し何か言うつもりだったが忘れてしまった うまく呂律が回らない 「…わかった、入れ」 声が暗い いつものトーンじゃない 想像よりも深刻なのかもしれない ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ソファーに菁が座る 俺もその隣に座る 「…最近ディールさん気負いすぎなように感じます」 「…!?…そこまでだろ…」 「いいえ…気負いすぎですよ」 「…いや…」 「…あなたは背負ってるものが重すぎるんです」 菁は言葉を続ける 「私たち、罪、自責の念…」 「それを一人で抱え込んでいるんです」 「抱え込んだもののせいで今ディールさんは苦しんでいるんじゃないですか…?」 言葉が出ない 体が震える しまっていた記憶が溢れる 「…少しだけ…ほんの少しだけでも私たちに持たせてくれませんか…?」 その言葉がいろいろな物を崩壊させる 目に溜めていた水が重みを乗せて溢れ始めた ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ディールさんの背中をさする 2人も入ってきた みんなでディールさんに寄り添う ディールさんの涙が止むまで背中をさする ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 泣き始めてからどれほど経っただろうか ようやく泣き止んだ ずっと寄り添ってくれた奴らのおかげで幾分か気が楽だ ハハハ… ありがたいな… 積荷が少し いやかなり多く降りた気がした ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれから数日が経った ディールは多少明るくなりあいつらとの仲も深まっている気もする ま、これでよかったな …そろそろ風呂入るか ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー グラスに残された氷が音を鳴らす 「…結局あれの勝敗ってどうなったんですか…?」 「いないんじゃない〜?」 「泣かせてたもんね〜」 今宵もまた夜が更けていく Fin

Description

ほのぼのってなんだっけ

Project Details

Project ID1023989524
CreatedMay 21, 2024
Last ModifiedMay 24, 2024
SharedMay 24, 2024
Visibilityvisible
CommentsAllowed