「丙!!!」 そう叫んだ途端、急に視界が真っ暗になり、何も見えなくなった。 …ふと気づいた時、目の前にはいつものおもちゃ箱があった。何も変わったところはない。さっきまで起こっていたことは何だったのだろうか。確かにこの体でいろいろな仕掛けのあるアソビをやっていた。不思議だ。夢だったのか?いやいや、そんなわけがない。 …それにしても、やっぱりアソビは楽しかった。現代的なゲームなどは無かった。けれどもやっぱり楽しい。この体験は、いつも感じていた「アソビの楽しさ」をより絶対なものにしてくれた気がする。 「でも、、、あ〜疲れたー。ちょっと眠くなってきた。」 余韻に浸る時間も早々に切り上げ、僕はとても重くなったように感じる腰を持ち上げ、自分の部屋へ向かおうとした。 「よいしょっ。あっ、いてっ。何だこれ。」 足に何かが当たった。即座に何が当たったのかと足元を確認した。そこには『機謎』と書かれた箱が、窓から入ってくる夕日を受けて、ほのかにぴかぴか光っていた。