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あみだくじ Episode:24「虎擲竜挐」

MUMush_spaghetti•Created May 8, 2024
あみだくじ Episode:24「虎擲竜挐」
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Instructions

麺です。アニメから小説の落差ってありますよね((( ========================================= ヴァレル討伐からまもなく...。 「ふう...いくら私でも大人数の回復は難しいな..。」 「さて...後は如何にここを出るか...だが、お前がいると言うことはそう簡単にはいかないんだろうな。」 コツ...コツ...コツ... 向こう側から誰かが歩いてくる音がした。 「つくづく私は運がないようなだ。なあ.,.八重河迅。」 「...運がないとは身勝手な言い方ですね..。貴方が全てそれを招いていることくらい分からないのですか?」 「...どういうことだ?」 「踪凛璽幻弥...いや虚城空楽様...。貴方はウチが定めている危険人物リストのRank:A-overです。」 「本来貴方はゲームへの追加を禁止されているのですよ?態々偽名を使ってまで潜入するとは...大人しくしていれば良かったものを..それにしても何故ですかね?」 「天啓があったからな。」 「ハァ...御託はもういい。殺します。」 八重河からは異常な殺意が感じられる。 「おや?こういう奴って退くなら見逃す的なこと言ってもらえると思ったのだがな....。」 「何を言っているのです?貴方は私の盟友を殺したのです。いくら私とて情はあるのでね...。」 「....なら向こうで友達も待っているだろうし早いところ送ってやるとしようじゃないか。」 「-Flash-」 一瞬のことだった。あたりが眩しくなったと八重河が感じるのと全く同じ瞬間彼の左手が抉れていた。 「....ッ!?」 まずいまずい...この私が反応すらできない速度...光か? ヴァレル君を倒しているのだから実力者であることは間違いないがまさかここまでとは...。 「どうやら驚いているようだな。まだ序の口だが?」 「-scattered-」 あたりに大量の光弾が出現し、一斉に八重河を襲う。 「-動作支配-」 八重河がそう唱えると光の弾は進行方向を変え空楽の方向へと向かっていったのだ。 だが次の瞬間光弾は全て消えていた。 「馬鹿な奴だ。この光は全て私が生み出したものだぞ?私の意思次第で消し去ることなど造作もない。」 空楽がマウントをとっているうちに八重河は次の攻撃に入る。自身の身体の動作を支配し亜音速で空楽へと襲いかかった。 一撃が入る。 「グハッ...!」 かなり重い。どれくらい重いかと言うと彼氏が引っ越した後のメンヘラ彼女の言動くらいだろうか(?) 「まだまだ行きますよ!」 八重河は踏み切りの勢いで飛び散った地面を散弾銃のようにして空楽へと発射させた。 「-Shield-」「-Shine-」 それに対して空楽防御と同時に大技のタメを始める。 だがそれを八重河が見逃すことはない。 「少々難儀ですが...やらない手はないですね。」 空楽の技の形がだんだんと崩れていく。 「お前...さては私の神力の流れを操ったのか?」 「ええ。これで貴方は技が放てない。」 「これだけでは済ませませんよ?」 八重河は動作支配の力を込めた弾を放った。 空楽はこれを防ごうとバリアを展開したのだが弾はそれをすり抜けてしまった。そしてそれに空楽が気づくのと弾が彼に当たるのとはほぼ同じタイミングであった。 空楽の腹に風穴が空いた。 「これは当たったものを運動方向に強制的に移動させる弾です。無論バリアも動かせば貫通するのです....。」 「腹部...大体心臓ほどまで達してますかね...?貴方が何であろうと生きていくことは不可能...私の勝ちです。」

Description

◇BGM◇ 「STARS」-w.o.d.様 ======================================== 八重河は空楽を殺したとは思っていなかった。彼は脱落を一度耐えるという人間離れした業を見せている。何か仕掛けはあることくらい想定していた。 「...ですがこれは予想外でしたね...。」 そこに立っていたのはさっきまで戦っていたのとは別人の姿であった。 「ああ...本当の姿はなるべく見せたくなかったし翼がないから不便だがな...こうでもするしかないか。」 「改めてこんにちは八重河迅。私は虚城空楽。天界で生まれた光を操る神の端くれみたいなもんだ。」 「さて....お前には何をやっても効かないからな、私も少々乱暴に行くとしようじゃないか。」 「-天罰-」 そう唱えると彼の前には強大な光と影が現れた。 「.....貴方は光を操る方なのに何故...影が...」 「光あるところに影あり。私の放つ光には常に影がついて回る。そして光に影を巻き込み2つを衝突させるのがこの天罰という技なのだよ。」 「くっ....かなり大きいですが...動作支配!」 八重河は出力を最大まで上げて技の進行を食い止めようとした。2つの技の勢いは拮抗してるかのように思えて....いた。 次の瞬間衝撃音がした。 「.....何の音です...」 だが八重河はそれの正体をしって驚愕した。 今まで自分が止めていた技の後ろにもう一つなにかがあるのだ。しかもそれはただの光ではない。 「まさかお前はさっきのが本丸だと思ったのか?あれはチャージの勢いをそのまま放出しただけだ。」 「ああそうだ。八重河....お前は光と影にかかわらず相反する者同士が強大な力で無理やり衝突させられたらどうなるとおもう?」 「そこには虚無が生まれるのだよ。お前が対峙しているのがそれそのものだ。」 八重河は焦りをあらわにしあろうことか技へと突っ込んだのだ。 「フン...血迷ったか。」 だが八重河は技の最外殻へと一直線へ向かいそこで動作支配を最大限まで使用、一気に加速することで空楽の元へと辿り着いたのだった。 「私が無策に突っ込んだとでも?あれのような巨大な技は部位によって威力が異なってきます。そして見る限りあれは中央に力を集約している。」 「だから私は最外殻を狙ったのですよ。」 「ああ....まさか天罰を突破されるなんてな。」 「私の負けだよ。」 そう言うと空楽は八重河に触れられ動作支配により体が破裂してしまったのだ。

Project Details

Project ID1015931419
CreatedMay 8, 2024
Last ModifiedMarch 24, 2025
SharedJune 30, 2024
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