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小説「哀なのか?愛なのか?」

SAsamewaniudon•Created April 19, 2024
小説「哀なのか?愛なのか?」
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Instructions

53クオ 53クオ 53クオ 大事なことなので(略) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ========================= ___闇い空へ落ちた ありったけの哀を持っていながら 目を閉じ衝撃を待ち焦がれた このまま意識が消えもう何もかもなくなってしまう__ ____はずだった 私は腕の中にいた 「生きてるか?」 ああどうして4なせてくれなかったのだろう 生きているだけでも苦痛で、最悪で地獄のような日々に ___終止符を打ちたかったのに 打てなかったな… 「…聞いてるか?」 声が聞こえてくる 私を助ける意味なんてないのに 重い瞼を開ける 目を開けるとそこには シルクハットをかぶった男の人が居た 誰…? 「…そろそろ降りてもらっていいか?」 私はその人の腕の中から降りる なんで助けられたんだろう こんなに哀を抱えているのに なんで生きてしまったんだろう? 「…どうして私を…助けたんですか?」 私は問いた 「どうしてって言われても…なんでだろうな」 曖昧すぎる返事が返ってきた なぜ理由もなく人を助けているんだろう 相当の善人なのか? 「もうこんなことしてないで帰りな…」 「やだよ…家になんて帰りたくない…」 「…そうか…じゃあどうするんだ?家にも帰らず…」 確かに…どうすればいいんだろう… ___そうだ 「あなたについていくのは?」 「は…?」 明らかに嫌そうな顔をした 一体何がいけないのだろうか? …でも面白そう そう思ってしまった もうこのまま着いていくことを決めた 「連れてって…?」 「…無理だ」 数回私が何かを言っても「無理」だの「却下」だの 否定ばっかり どうしても連れて行ってくれない どうして? 「はぁ…」 ため息をついている 一体どうしたのだろう? 何か私を連れていくと不都合なことでもあるのだろうか もう一回4んだ命…ここで捧げてもいいや 「連れて行ってくれないなら…もう一回ここで飛び降りるよ…?」 再び嫌そうな顔をした 「…なら…4んどけよ」 明らかに本心じゃない 絶対“大嘘”だ そもそも自分がせっかく助けたのに4んでほしいとも思わないだろう その嘘に乗ったらどうなるかな? 「じゃあ4んでくる…じゃあね」 そう言って私は男の人に背を向けた 「…待て」 案の定声をかけられた 「どうしたんですか?4にたいなら4ねと言ったのはそちらでしょう?」 「それは…そうだが…」 いったいなんなのだろうこの人は…? 助けたり4ねと言ったり… わかんないや 「…とりあえず行かないでくれ…助けた奴が4ぬとこなんて見たくもないんだ…」 「じゃあ連れて行ってください」 「グッ…」 さ〜て…どうなっちゃうかな〜♪ 「…仕方ねえな…」 勝った これは勝った 「じゃあ連れてってください〜♪」 そう言って私はその人の腕を掴んだ 「…別に捕まなくても歩けるだろ…」 そう言われても離さなかった 人の温もりは本当に久々だったから 腕も離したくなかった もっと温もりを感じていたいんだ それにしても…あそこまでついてくるのを拒んでいた理由がわからない 絶対何かあるはず… 少しその何かを心待ちにしながら夜の街を歩いていた どのくらい歩いただろうか 随分と歩いたような気分もするしあまり歩いていないようにも思える 「…ついたぞ…」 どうやら目的地についたようだ だが前は袋小路である 疑問に感じているとすぐ答えがわかった 「…ここから入るぞ」 どうやら隠し扉のようだ まあそんなことはどうでもいい 私はその中に入った 「…泊めても数日だからな」 辛辣だ まあもう一回飛び降りる的なこと言ったら泊めてくれるだろう もう私はここ以外に居場所がないのだから ___まあ少し言い過ぎな気もするが 「…そういえば名乗ってなかったな…俺はディール・オリバー…まあどこかで見かけたことがあるかもしれんな」 ディール・オリバー 聞いたことがある 貴族を数百人56した大悪党 まさかこんな近くにいたなんて ____私は大悪党に拾われた でも…想像よりいい人らしい 大悪党のくせに4にたい奴を助けるってなんだろう まあいいや 「お前の名前は…?」 そういえば名乗ってなかったような 「私は…清汚奴露、よろしくね〜♪大悪党さん♪」 またディールさんの顔が曇った この人で遊ぶの楽しいな〜 「…知ってたか」 「まあね〜」 「…」 黙り込んだ やっぱり何か不都合でもあるのだろうか 「なぜ逃げん…?」 え? 逃げる…? なんでそういうことになったんだ? 思いをそのままぶつけてみる 「なんで?」 どうやら豆鉄砲を喰らっている様子だ 「は?なんでって言われても…お前の前にいるのは犯罪者だぞ?」 正直それが関係あるのかわからない 恩人から逃げるなんてことをするか? 「だから何?今私の前にいるのは“犯罪者”じゃなくて“恩人”だよ?」 「はぁ…?」 「まあいい…ちゃんと数日で帰ってもらうからな」 話逸らした… まあいいや 「絶対引き伸ばして見せますからね〜♪」 「…えぇ…」 「…とりあえずもう夜も遅え…身支度でもして寝てろ」 親か でも今何も持ってないのにな… 「今色々持ってないんですけど…」 「あ…まあそうか、新品出すぞ」 普通にありがたい 今の所持品と言ったら今来ている服ぐらいなものだ まあいいや 最悪なんとかなるでしょ なんやかんや身支度が終わり布団に潜り込む いろいろなことを考えていたら知らぬ間に眠りについていた 雀の鳴く音が聞こえる 何やら美味しそうな匂いが流れてくる 重い瞼をこじ開ける 「…ふあぁ…久しぶりによく寝た…」 堕ちる瞼に逆らうのを止めようとした だけど声が聞こえてくる もう起きなきゃいけないのか まだ明るさに慣れていない目をこすりながら布団から出る 「…起きたか」 人の声が聞こえた 思わず身構える 人の声はこれから悪口を言われる合図だから でもいつまで経っても何も言われない おかしい 目の前には少し驚いている人がいる そうか もう助けられたんだった そう思うとなぜか目から流れ落ちた涙が床に落ちる なぜ泣いてしまったんだろう 「…!?」 「急にどうした!?」 ディールさんはやっぱり優しい どうして人なんて56しちゃったんだろう 背中をさすられながら思う 泣き止んだ後私は話した 今までのこと全てを この人になら話せると思った 飛んだ理由も、ずっと辛かったことも全て やっと吐き出せた 独りで抱えていた哀が取れた もうディールさんから離れられないかもな… それでもいい この人なら本当の私を受け止めてくれる そんな気がした 「…そんなこと言われたら…返せねえじゃねえか」 でもそんなことを言っている割にはなぜか微笑んでる 初めて笑顔を見たかもしれない 「返せないってことはここにいて…いいですか?」 「…当たり前だろ」 その一言が欲しかった まだここにいていい その事実でまた私は泣いた ずっと背中をさすってくれていた もう私は哀なんて抱えていない 愛を抱えているんだ

Description

疲れた

Project Details

Project ID1004333089
CreatedApril 19, 2024
Last ModifiedApril 21, 2024
SharedApril 20, 2024
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