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【トリコパロ】ハルト ポケモン2

KEkento99•Created April 17, 2024
【トリコパロ】ハルト ポケモン2
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Instructions

「お...おいハルトー!待てって!もっと慎重に歩けよー!」 太陽が照りつける中、ハルトとペパーはイダイナキバの縄張りに向かって歩いている。突然ペパーの横の岩陰からポケモンが現れた。 「わ”ぁっ!?」 ポケモン2:イルカマンとマスカーニャ!! 「......ったく...ノコッチぐれーでピーピー騒いでんじゃねーぞ」 「す...すまん...久々に見たから......」 「おっ、そーいやこいつの肝は珍味だったな。あとで食べよう...、もうすぐ日が暮れるな、今日はここらで休むか...」 「縄張りに入らないのか?」 「イダイナキバは夜行性だからな、狙うなら動きの鈍い昼がいい。縄張りには明日入ろう!」 日は完全に落ち、月が夜を照らした。焚き火で焼いたノコッチを豪快に頬張るハルト。 「うんめぇえ〜〜〜〜!うめぇなノコッチ!!なぁペパー!」 「あ...ああ.....」 「コーラもあるぞ、飲むか?」 「......なあ、ハルト......何なんだ、このポケモンたち......」 「腹が減っておこぼれをもらおうと必死なんだろ。砂漠にしては珍しくポケモン多いはずのこの島で食糧不足ってワケだ。イダイナキバもともと雑食で大食漢。ポケモンリーグのデータ正しいとして、今のこの島の状態は間違いなくその300年生きたイダイナキバの仕業とみていいだろうな。砂漠の内陸どころか...ロースト砂漠全体のポケモンを食い荒らす可能性も低くない...」 「40種のポケモンに危機が迫ってるとも言えるな...いや...待てよ...イダイナキバは砂漠以外の環境にも適応できる!砂漠にエサが無くなったら今度は.....」 「しっ!静かに!」 顔の前に人差し指を立てるハルト。 「...どーしたんだ?」 「......」 突然飛行系のポケモンは空へ、4足、2足歩行のポケモン達は岩陰に逃げていった。そしてハルトとペパーのいる場所の地面が大きく揺れた。砂が盛り上がり、煙を立てながら巨大なポケモンが現れた。 「うわぁぁぁぁあああああ!!!!!」 「ん......何だっけコイツ?」 「タイレーツだぞハルト!!このデカさだとイダイナキバでもうかつに手出せないっつう、強敵だ!!」 「タイレーツだと?......バカな......む」 タイレーツは突然ハルトの前に倒れた。 「え?......死んでる......?」 「な...何だこの傷口は...!?ひと嚙みだ...それで絶滅してる...すげぇアゴの力と何より...アゴのサイズ!!(300歳のイダイナキバか...!?だが...腑に落ちねェな...)」 ザフッ!!砂を踏みしめる音。 「...なるほどな」 二本の巨大な牙。 「タイレーツの捕獲難度ってのはもちろんその“強さ”もあるが......砂の中での“発見の困難さ”に起因する部分が多い...!」 「ハ...ハル...ト...」 「肉と脂の匂いだ......砂漠に入った時点でオレたちは......すでのお前のターゲットにされてたってワケか.....」 「イダイナキバよ」 イダイナキバ 300歳(哺乳獣類)レベル77 「フルルルル.....」 「さがってな、ペパー」 ハルトが手を鳴らす。 「(ゾ...ゾゾ...象じゃねぇ......怪獣だ...)」 ぞっ!  背後から背筋の凍るオーラをペパーは感じ取った。 「おぅわ!!!」 「「さがってろって、ペパーよ」」 「ハ...!!ハルト...!?(かっ......怪獣が......2頭......!!?)」 「ブゥオオオオオオォォォォォオオオオォォォ!!!!!!!」 「うわゎわゎわ......」 「嬉しいねェ...いつぶりオイ......オレにケンカ売る獲物(ヤツ)なんてよ...」 イダイナキバは太い脚飛び跳ね大口を開けハルトに飛びかかる。だがハルトは体を捻って回避、そのまま頬に拳をめり込ませる。怒ったイダイナキバは尾を振り回し ハルトにぶつけた。 「おう......」 だがハルトはその尾を両手で掴み振り回した。 「ぬ”ぁりゃぁぁあ”あ”!!!!!」 空中手を話し数m先に投げ飛ばす。 「(か...!!怪獣が2頭!!!)」 「む...」 ハルトは自分の身体の匂いを嗅いだ。 「(やはりな)おいペパー!」 「あ...ああ!!かっ...怪獣が2頭いる!!」 「あ?お前、昨日何食った!?」 「はァ!?今関係あるかソレ!?」 「ある!教えろ!」 「えーと、グルトンの生姜焼き...」 「それだ!!思い出したぜ!!イダイナキバ!!こいつはオレと同じかオレ以上の嗅覚を持ち、肉や脂の匂いのする獲物を捕える──!!」 「え...ええーー!!じゃあオレも象のターゲットだったのか!!」 「タイレーツもそれで見つかっちまったんだ......さて...闘いが長引くのはめんどうだな...ペパー!やっぱこいつ“生け捕り”じゃなくていいか?」 「あ...あ?生け捕り...え...?」 ハルトは鬼の形相へと変貌した。 「仕留めても...いいか?」 「あ...ああ......ご自由に......」 この日、初めてハルトは臨戦態勢に入る。瞬間、砂漠のすべてのポケモンは故郷を後にした─。 逃走... イダイナキバのそれを止めたものは...“土震のヌシ”としての“プライド”ではなく、300年間命の危機を味わったことのない“無知さ”であった...... 「......イダイナキバよ...その鋼鉄の獣毛...スルドい牙...ペロリームを超える嗅覚...3トンはあろうそのアゴと足の力...ロースト砂漠の王者にふさわしいその風貌──! ──お前に敬意を表し...オレも見せよう...」 気づけば、皿の上──。眼の前には...フォークとナイフを 持った“赤鬼”──!!! 「人間の── 武器を────!!!!!」 「(え...え...)」 その気迫にペパー思わず失禁してしまう。 ギュイン!!ギャリン!!ハルトは両手を擦り合わせ合掌する。その間にも、イダイナキバは大口を開け迫りくる── 「この世の── すべてのポケモン(食材)に感謝を込めて... いただきます」 「バルルルルルルルゥアァ!!!!!」 2つのモンスターボールを瞬時に取り出し2匹のポケモンを召喚した。 「イルカマン!!ジェットパンチ!!」 イルカマン(マイティフォル厶)がイダイナキバの首に拳を“刺した”。拳ごとイダイナキバを持ち上げる。 「マスカーニャ!!マジカルリーフ!!!」 高く跳んだマスカーニャがマジカルリーフを刃の巨大な形に集結させた。 ズバンッ!!!!! イダイナキバの顔と胴体が離れた。ペパーはそれを見て開いた口が塞がらなくなっている。ハルトは両手を擦り合わせ、イルカマンは拳を抜き取り、マスカーニャは着地。そして共に合掌した。 「ごちそうさまでした───」 イダイナキバが砂地に落下した。 「(き......鬼神...間違いなく一瞬般若のように見えたハルトの顔は...)」 「ペパー!任務完了だ、さあ食べよーぜ♡」 「(テラスタルのように眩しい笑顔に変わっていた...安堵からか...オレは涙が止まらなかった...ポケモントレーナーハルトという男とそのポケモンの野生(本当)のすがたを...オレは垣間見たような気がした...)」 「なに泣いてんだお前?」 「(──そして... 今まで味わったことのない... “最高の味”を─────)」 焚き火の上で、巨大な肉が焼かれている。肉汁は弾け、食欲をそそる匂いがだ液を誘う。 「い...いいのか!?」 「何が?」 「いや...依頼された獲物をここで食って...」 「いいんだよ、どの道こんなデカいの全部持って帰れねーだろが...ホラ焼けたぞ♡」 肉を手に取り眺める。 「見ろ...霜降りの脂が光って、まるで宝石のような肉だな...!!」 肉を舌の上に乗せる。一切れ丸ごと口に含み咀嚼する。飲み込んだ瞬間、ハルトは叫んだ。 「〜〜〜んめぇえーーーーーっ!!!」 「マ...マジか!?オ...オレも...」 肉を一切れ手に取り口に含む。 「ーーーーーっ!!!うみゃあーーーーーっ!!!」 「だろ!?よし、もっと焼くぞペパー!」 「ああ、どんどんいこう!!」 「ところで、ハルト」 もぐもぐ 「...ん?」 もぐ 「お...お願いがあるんだが...」 「ダメだ」 もぐ 「ダ...ダメか...まだ何も言ってねぇのに...」 もぐ 「...何だよ?」 「ま...またこういう機会があったら...」 もぐもぐ 「ハルトについて行ってもいいか...?」 もぐ 「勝手にしろよ...思い立ったが吉日...」 もぐ 「ああ...!その日以降はすべて凶日!...だよな?」 もぐ 「ん...!」 「...あれ?」 いつの間にか朝日が登っていたが、ペパーはそれ以上に驚いたことがあった。 「──ってオーーーーーイ!?ぜっ...全部食っちゃあマズいぞハルトォオ!!」 「バカだな〜、ちゃんと残してるよホラ!」 「イダイナキバに付いてた虫じゃねェかそれ!!」 「もうこれでいいだろ」 「ダメに決まってんだろ!!あぁ〜もう上に何て言えばいいんだぁ〜!!ヤバい退学かなオレ!?」 「ポケモンリーグに伝えな...スン〜ゲ〜うまかったって...♡」 「口で伝えてどーすンだよ!?」 世界にはまだまだうまいもんがあふれている...ハルトのフルコースが完成するのはいつの日か!! 「でもオレのフルコースのメニューに入れるにはもう一歩かなぁ〜...?」 「最後はダメ出しかよ!?」

Description

※これで終わりです

Project Details

Project ID1002494886
CreatedApril 17, 2024
Last ModifiedMay 1, 2024
SharedApril 30, 2024
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